スローリズム

スローリズム

スローリズム

どういうコメントをしていいのかわからない一枚。

矢萩は水森が大事すぎて、水森に警戒されないように、二人の関係を壊したくないばかりに、ずっと「あなただけは好きにならない」と宣言し続け、それで自分の感情にブレーキをかけたつもりだが、結局それはただ自分や相手を苦しむ呪縛でしかなかった・・
なんといっても受けも攻めもチキンすぎる。お互いに12年も片思いとか・・・しかも受けは片思いであることすら認める勇気がなく・・

個人的には、BLCDらしくないBLCDでした。
いや、正確に言えば、マンネリ化してきたBLからはほんの少し離れたところにあって、聞いててちょっとせつなくなり、気がちょっと重くなるような、でもなんかさっぱりした作品ではないかな・・。

野島さんのあの感情が抑圧されてそうなトーンが、最高にこのお話にあってると思う。いや、たぶん逆に、むしろ野島さんの演出がなければこのちょっぴりせつない雰囲気は出来上がらないだろうな〜と適当に言ってみたり。